【メイプルリーフ金貨】本物と偽物の見分け方4選!分かりやすく解説

投稿日:2021年8月2日 更新日:2021年12月24日

メイプルリーフ金貨の本物と偽物の見分け方

質乃蔵(しちのくら)の児玉です。

金の価値があがっていると聞き、ネットオークションなどで地金型金貨を入手する人が増えています。ですが金貨についての知識がないと、もしかしたら偽物をつかまされる可能性もありますよね。

そんなことのないように、こちらの記事では個人でもできる本物と偽物の金貨の見分け方をご紹介します。

※あくまでも素人でも判断できるという範囲での見分け方です。見分け方を保証するものではありません。当社では、X線や試金石など専門の知識で真贋させていただいております。

金貨には3種類ある

まず、一口に金貨といっても、いくつか種類があることをご存じでしょうか。金貨とは、文字通り金で作られた貨幣のことです。しかし現在、流通する金貨で通貨として使われているものはほとんどありません。

現在、世に出回る金貨は、以下の3種類に分けられます。

 

  • 地金型金貨
  • 通貨型金貨
  • 収集型金貨

 

それぞれどんな特徴があるのか、ひとつずつ説明していきましょう。

地金型金貨

地金型金貨は投資目的で製造される金貨のことです。鋳造や輸送コストがプレミアムとして上乗せされるため、金としての価格よりも若干販売価格が高めに設定されています。

各国の造幣局が鋳造を行い、品質や純度に関しては各国政府のお墨付きです。ほとんどの投資型金貨が純金もしくは純金に近い純度を保っています。

投資型金貨には希少性はありませんが、オーストラリアのカンガルー金貨のように毎年発行される金貨のデザインを楽しみにするファンもいます。

通貨型金貨

現存する通貨型の金貨は非常に稀ですが、ないわけではありません。

日本で1986年に発行された「天皇陛下御在位六十年記念硬貨」は、額面10万円の通貨型金貨です。お金として使う場合には額面通りの価値しか持ちませんが、金相場が上がれば購入時よりも高額で売ることが可能です。

金は素材としての希少性と性質の価値から、古代より貨幣として製造され、使われてきました。

日本の金のお金というと、まず大判・小判などが思い浮かぶと思います。江戸時代には貨幣として全国に流通していた金の貨幣ですが、混ぜ物が多く純度はあまり高くないものもあったようです。

その後、近代に入り、1817年にイギリスで金本位制が確立され、世界各国で金そのものが貨幣として流通するようになります。1931年に金本位制が廃止されるまでは、日本でも金貨が製造されていました。

収集型金貨

収集型金貨は、その名の通りコレクターズアイテムとしての金貨です。国を挙げてのイベントを記念して発行されることが多いですが、近年では人気キャラクターの生誕を祝ったものなど、様々な金貨があります。

金地金の価値を超える固定価格で発売されますが、発行数が少ないとレアアイテムとされ、価値が上がります。金相場の影響以外にコレクターの需要によっても価値は変動し、かなりの高値がつくケースも少なくありません。

地金型金貨の種類

地金型金貨の代表的なものは、以下の通りです。

 

  • メイプルリーフ金貨(カナダ)
  • ウィーン金貨(オーストリア)
  • イーグル金貨(アメリカ)
  • バッファロー金貨(アメリカ)
  • カンガルー金貨(オーストラリア)
  • ブリタリア金貨(イギリス)
  • クルーガーランド金貨(南アフリカ)

 

ここでは、地金型金貨の中でも、特に人気の高い世界三大金貨と呼ばれる3つの金貨について詳しく解説します。

メイプルリーフ金貨

メイプルリーフ金貨

地金型金貨といえば、まず初めにカナダ王室造幣局が発行する「メイプルリーフ金貨」を思い出す人も多いのではないでしょうか。1979年に創鋳されて以来毎年発行されている金貨で、世界一の流通量を誇ります。

メイプルリーフ金貨は、カナダの国旗にも描かれているサトウカエデ(メイプル)の葉がコインの表面に彫られているデザインも有名です。

金の純度は99.99%以上の純金、品質はカナダ中央政府の保証済みの法定通貨です。

カンガルー金貨

カンガルーコイン

「カンガルー金貨」は、西オーストラリア州政府公営・パース造幣局が発行する地金型金貨です。1986年に創鋳され、かわいいカンガルーのレリーフは毎年デザインが変わることでも人気があります。

1986~1989年にかけて発行されていた金貨のレリーフは自然の金塊(ナゲット)だったため、今もナゲット金貨と呼ばれることもあります。

こちらも99.99%以上の純金です。

ウィーン金貨ハーモニー

ウィーン金貨ハーモニー

世界三大投資型金貨の3つ目は800余年の伝統を持つオーストリア造幣局が発行している「ウィーン金貨ハーモニー」です。

ウィーンといえば、音楽の都。金貨の表面にはパイプオルガン、裏面にはウィンナホルン・ハープ・チェロ・ビオラ・バイオリン・ファゴットと、6種類の管弦楽器がレリーフとして刻まれています。

こちらも99.99%以上の純金です。

本物と偽物の金貨の見分け方

金貨を収集し始めた人にとって、本物と偽物の金貨を見分けるのは難しいもの。見た目だけでは偽物であっても美しいと感じてしまい、だまされているかもしれません。

そこで覚えておきたいのが、本物か偽物かどうかの見分け方です。見た目だけに頼らず調べる方法がいくつかあります。

 

  • 手や目に触れて確認
  • 磁石を使う
  • 比重計を使う
  • 買取専門店に依頼する

 

それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。

手や目に触れて確認

人の五感のうち、触覚と視覚を使った見分け方です。

まず触覚による見分け方ですが、金貨を触ってみて金かどうか確かめられる場合があります。金は熱伝導性に優れているため、最初は冷たくても手のひらに包んでおくとすぐに温まるという特徴があります。これは素人でもわかりやすい判断基準ではないでしょうか。

次に視覚です。本物の金貨には純度を表す刻印があります。ほとんどの金貨は純金である「9999」(フォーナイン)という刻印があるはずです。ただし、刻印自体が偽物である可能性もありますので、注意が必要です。

磁石を付けてみる

次に、磁石を使った見分け方をご紹介します。

純金に磁石を近づけても何の反応もありませんが、金メッキされた偽物の金貨に磁石を近づけるとくっつく場合があります。これはわかりやすい見分け方ですが、磁石に反応しないニッケルなどには使えないのが難点です。

ちなみに、100均などで強力な磁石などは購入できます。

比重計で調べる

比重計という機械で調べる方法もあります。

比重とは、同じ条件のもとで1cm3の水の重さを「1」とした場合の他の物質の数値です。純金は比重が重く、19.5にもなります。

ただし、性能のいい比重計はそれなりの価格になりますから、自宅で使うのはあまり現実的ではないのがネックでしょう。

自宅で料理を作るときに使う「はかり」で簡単に比重を求めることができます。
>>「金の比重を調べる方法」についてはこちら

 

買取専門店で査定してもらう

それでも自信がない場合は、やはり買取専門店に査定を依頼するのが一番です。

プロの鑑定士のいる買い取り専門店には、必ず比重計があります。売る予定はなくても無料査定してくれる業者も多いですから、迷ったときは買い取り専門店に依頼するといいでしょう。

金やプラチナといった貴金属を売却しようとお考えの方は、お客様の目の前で安心査定の「質乃蔵(しちのくら)」をご利用ください。その日の相場に合わせて買取査定いたします。
>>貴金属の買取査定なら「熊本の質屋 質乃蔵」!サイトはこちら

 

まとめ

金貨は見た目も美しく、持っていて気分もいいものです。また、金相場が上がれば金としての価値も上がりますから二度おいしいですが、それは金貨が本物であればの話です。本物か偽物かの見分け方を身につければ、より金貨を楽しむことができるでしょう。

 

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