日本の金山はどこにある?たった1箇所残っている金山が意外過ぎる!

2021年6月5日

日本の金山はどこにある?

質乃蔵の児玉です。

日本の金山といえば、佐渡金山や鴻之舞金山が有名です。しかし、残念ながらこれらの金山は、明治ごろまでに掘り尽くされて既に閉山してしまいました。現在でも稼働している金山はあるのでしょうか。

金とプラチナ相場は、現在高騰しています。日々変動する貴金属買取相場について、分かりやすくグラフと数字で掲載してます。1gあたりの買取価格ですので、詳しい情報を知りたい方は、ご覧ください。
>>「金・プラチナ買取価格」についてはこちら

 

日本で現存している金山はどこ?

日本国内では、かつて新潟県、静岡県、大分県、福島県などにも金山がありました。しかし現在は既に閉山しています。

日本で金山が現存する地域は、広大な北海道や佐渡金山で名を馳せた新潟ではなく、鹿児島です。鹿児島県には菱刈鉱山と赤石鉱山の2つがあり、とくに伊佐市の菱刈鉱山は、その産出量や金含有率から注目を集めています。

鹿児島県の菱刈鉱山

鹿児島県伊佐氏に位置する菱刈鉱山は、創業から2020年3月までにいたるまで、実に248.2トンもの金を算出してきました。この素晴らしい産出量は、過去に活躍した日本の金山と比較しても、圧倒的なトップを誇っています。かの有名な佐渡金山の約3倍といえば、その多さがお分かりいただけるでしょう。菱刈鉱山は現在でも住友金属鉱山のもと、年間約6トンもの金を算出し続けています。

また、菱刈鉱山の素晴らしさは、その産出量の多さのみにとどまりません。金鉱石1トン当たりの金の含有量は、世界平均が3グラム程度なのに対して、菱刈鉱山が30~40グラム程度。なんと実に10倍以上の非常に高い含有率を誇っており、その稀有な品質は現在でも世界中の人々の注目を集めています。過去には実際に、他国の地質学者が研究に訪れたこともありました。

そんな菱刈鉱山の金鉱床からは金と共に温泉も算出されており、伊佐市には湯之尾温泉街という観光スポットも誕生しています。この温泉は「黄金の湯」と呼ばれて親しまれているようです。

菱刈鉱山の歴史

もともと日本の国土の下には、太平洋の大部分を占める「太平洋プレート」が潜り込んでおり、それが多くの地震や火山の原因であるといわれています。菱刈金山は、この太平洋プレート由来のマグマで物質が溶け出したことで誕生しました。菱刈鉱山が発見されたのはごく最近ですが、発見だけでなく誕生についても、他の鉱床よりも最近のことと考えられています。

菱刈鉱山の周辺で初めて金が発見されたのは、1975年(昭和50年)頃で、その後の1981年(昭和56年)には、ボーリング調査などにより正式な金鉱床が発見されました。別子銅山や佐々連山が次々と閉山を迎えていた住友金属鉱山にとって、この発見はまさにターニングポイントであったといわれています。

1985年(昭和60年)には、菱刈鉱山の本格的な掘り出しが開始されます。1987年(昭和62年)から実施された郊外調査では、メインとなる鉱床以外にも、さらに西南方面に山田鉱床が発見されました。この山田鉱床については1989年(平成1年)に本格的な開発がスタートし、1990年(平成2年)にはメインとなる鉱床と坑道がつながっています。

それから現在にいたるまで、菱刈鉱山は日本屈指の産出量を誇る金山として、年間約6トンもの金を算出し続けてきました。埋蔵量は2012年(平成24年)時点で150トンといわれていましたが、昨今ではさらに30トンの新たな金が発見され、32億円をかけて新たな開発が行われています。

閉山してしまった日本の金山どこ?

ここまでは現存する菱刈鉱山について解説してきましたが、最後に既に閉山した日本の金山についても、その歴史や産出量について軽く触れておきましょう。

先ほども解説したとおり、過去から現在にいたるまで、金の産出量で圧倒的な日本一を誇っているのは菱刈鉱山です。しかし、2位と3位にランクインしている金山はすでに閉山してしまいました。

金の産出量2位は新潟の佐渡金山。総産出量82.9トンを誇る佐渡金山は、日本で最も有名な金山といっても過言ではありません。佐渡島は古くから金の産地として知られており、なんと古くは平安時代の今昔物語にも記載が残っています。

佐渡金山は、1460年(寛正1年)頃には金山としての創業が始まり、1603年(慶長8年)からは江戸幕府直轄領として小判の製造も行われました。1869年(明治2年)には官営鉱山に、1889年(明治22)年には皇室財産となり、日本の近代化に大きく貢献したのです。日本最大の金山として長年活躍しましたが、金の枯渇により1989年(平成1年)に閉山しました。現在では史跡として整備されており、世界遺産としての登録も進められています。

金の産出量3位は北海道の鴻之舞金山です。総産出量73.2トンを誇る鴻之舞金山は、近代になってからの1915年(大正4年)に発見されました。戦前から戦後にかけて東洋一の金山として活躍しましたが、やはり金の枯渇を理由に、1973年(昭和43年)に閉山しています。

その他、日本の既に閉山した金山としては、鹿児島の串野木金山や大分の鯛生金山なども有名です。

まとめ

日本ではかつて佐渡や鴻之舞など多くの金山が栄えましたが、現在ではほとんどが金の枯渇により閉山しました。現存する金山は全て鹿児島に集中しており、中でも菱刈鉱山はその産出量・品質から世界的にも注目を浴びています。観光地にもなっている各金山の周辺を訪れ、日本の金採掘の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

熊本の質屋「質乃蔵(しちのくら)」店舗情報

熊本の質屋 「質乃蔵」では、金やプラチナといった貴金属を専門に買取査定しています。もし、不要な指輪やネックレス、ピアスなどありましたら査定は無料ですので、是非ご利用ください。

熊本市東区にある質屋「質乃蔵(しちのくら)」の店舗情報です。
>>「熊本の質屋 質乃蔵の店舗情報」はこちら

 

貴金属関連のおすすめ記事

金相場が今後どのように変動するのか?金相場の上がる原因、金相場の下がる原因について理解しておくことによってある程度、予想することができます。
>>「金相場の今後の見通しが衝撃的過ぎる!未来予想とは?」
金の価格は日々変動しています。今でこそ安定資産と言われる金ですが、過去には暴落した歴史もあるのを知っていますか?金相場の暴落予想について詳しく書いてます。
>>「金の価格が暴落するのを予想!4つの悪条件が重なると危険」
金の埋蔵量は地球には、あとどれぐらい残っているのか?過去から現在までの採掘量などについても詳しく買いてます。
>>「金の埋蔵量は地球にどれぐらい残ってる?採掘量から見た衝撃な内容」
日本はかつて、「黄金の国ジパング」と呼ばれていました。名前の由来について歴史的な視点から見ていきます。
>>「黄金の国ジパングの由来は歴史にあった!日本が呼ばれた衝撃の理由」
金(GOLD)の作り方を知るには、「冶金(やきん)」という聞き慣れない言葉を理解する必要があります。「製錬」「精錬」「精製」など、金の作り方を紹介。
>>「金(GOLD)の作り方!冶金(やきん)の意味を徹底解説!」についてはこちら
金とプラチナ製品って酸化しないの?もし黒く変色してしまったときの対処法などについても詳しく紹介します。
>>「金とプラチナは酸化しないの?指輪ネックレスが変色したときの対処法」
海水の中には50億トンという金が存在しています。海水から金を抽出する技術などないのか?詳しく紹介します。
>>「海水の中に金が50億トン存在する!抽出できれば大金持ち」
本物の金かどうかを調べる方法は比重計を使います。どのような計算で調べるかなど詳しく紹介します。
>>「金の密度・比重で真贋!本物の金か見分ける5つの方法を徹底解説」