皆さん、こんにちは
質乃蔵の児玉です。
本日は、宝石担当のスタッフからルビーの知識についてです。
「真紅の宝石・ルビー」
赤く輝くこの宝石。
実は「情熱」や「自由」といった宝石言葉がルビーにあり、
この宝石には何か底知れぬ力
を与えてくれそうな感じもします。
その昔、インドでは恐怖心の減少や快感の増幅のための
秘薬として、ルビーを粉にして呑まれていたとも言われています。
また指環としてはめていると健康と富と知恵をも与えてくれる‥
まさに幸せにシンボルであり、至れり尽くせりの宝石ですね。
では皆さんはルビーと聞いて一番に何を浮かびますか?
私はちょっと古いかもしれませんが俳優・寺尾聰の大ヒット曲
「ルビーの指環」を思い出します。
「くもり硝子の向こうは風の街~♪♪」のフレーズから始まるあの曲ですよ!
ご存知の方はいらっしゃいますか?
1981年度ではレコード売り上げも134万枚あり
日本レコード大賞まで取っちゃいまして、
その人気ぶりは凄かったようです。
お陰で当時はルビーの指環もよく売れたようで、宝石業界もニコニコ。
貢献してくれたお礼として宝石業界団体から寺尾聰に本物の「
ルビーの指環」までプレゼントされたくらいです。
懐かしくて何だか私の頭の中にもメロディが流れてきます。
その「ルビーの指環」の曲の中に「誕生石ならルビーなの~♪?」
‥といったフレーズがあります。
ではルビーの誕生石はいつでしょうか?
誕生石というのは1月から12月までの12の月に、
いろんなイメージなどを踏まえて各々の宝石が決められています。
4月はダイアモンド、5月はエメラルドと選ばれているように
7月の誕生石としてルビーが入っているのです。
初夏の燃えさかる太陽、そんな季節にふさわしい宝石と
言えるのではないでしょいうか。
「真紅の宝石・ルビー その2」
赤く輝くこの宝石
その語源は「赤」を意味するラテン語の「rubeus」から来ています。
宝石の女王とも呼ばれており、昔は欧州ではダイアモンド
よりも愛されていたようです。そのルビーですが
ブルーサファイアやピンクサファイアなどと同じ仲間
だと知ってましたか?
ルビーもブルーサファイアも同じ「コランダム」
といった鉱物のひとつなのです。
最近の宝石鑑別書には宝石名「ルビー」の上に鉱物名「
天然コランダム」と記載されてますので機会があれば
ご覧になってください。
そのコランダムの鉱物の中で赤いものだけを「
ルビー」と呼んでいてその他のものは色に合わせて、
色名+サファイアとなっています。
青色であればブルーサファイア。
ピンクであればピンクサファイア。
他にもパパラチアサファイアといったものもありますが、
赤だけ特別にルビーなんですよ。
また一口にルビーと言ってもいろいろな産地から
取れたものがありその産地やその後の工程によりまた様々
な赤色のバリエーションが存在します。
明るいもの、暗いもの濃いもの、薄いもの
細かく言うときりがないほど!
産地としてミャンマーやスリランカ、タイなどがあります。
最近はアフリカからも取れるようになりましたが
中でもミャンマーやスリランカ、その他から取れたものなどが、
その後の工程にもよりますが明るく良い色をしています。
その分け方により高価なものか、安価なものかになり
あとは大きさやキズの有無なども加わり、
値段も変わってくるのです。
そんな選び抜かれたものは、まさに宝石の女王ですね。