
熊本市東区の質屋 質乃蔵(しちのくら)の児玉です。
質屋に品物を持ち込む前に、「もし偽物だったらどうなるのか」「知らずに持って行っただけでも問題になるのか」と不安になる人もいるでしょう。
とくにブランドバッグ、時計、貴金属、アクセサリーなどは、購入した場所や入手経路によって、本物かどうか心配になることがあります。
フリマアプリで買ったもの、ネットショップで買ったもの、知人から譲ってもらったもの、相続で出てきたものなどは、購入時の状況が分からないこともあります。
そこで今回は、質屋で偽物だった場合の対応について解説します。知らずに持ち込んだ場合の考え方や、コピー品を売ろうとするリスクも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次

質屋で査定した品物に偽物の疑いがある場合、基本的には買取や質預かりが難しくなります。
ただし、知らずに持ち込んだだけで、すぐに大きな問題になるとは限りません。
相続品やプレゼント品など、本人も本物かどうか分からないまま持ち込むケースはあります。まずは落ち着いて、店舗側の説明を聞きましょう。
ここでは、質屋で偽物の疑いがある品物を持ち込んだ場合の流れを確認しておきます。
質屋では、品物を査定して金額を付けます。
そのため、ブランド品や時計、貴金属などに偽物の疑いがある場合、買取や質預かりの対象にできないことがあります。
理由は、偽物やコピー品の可能性がある品物を、お店が流通させることはできないためです。
買取の場合は、お店が買い取ったあとに再販売することになります。
質預かりの場合も、期限内に返済されなければ質流れとなり、お店の商品になることがあります。
つまり、質預かりであっても「一時的に預かるだけだから大丈夫」とは考えにくいのです。
質預かり全体の仕組みを先に確認したい方は、質乃蔵の質預かりページも参考にしてください。
読者の方が一番不安に思うのは、「偽物と知らずに持ち込んだら怒られるのか」という点かもしれません。
実際には、相続品やプレゼント品など、本人も本物かどうか分からないまま持ち込むケースはあります。
そのため、知らずに持ち込んだだけで、必要以上に怖がる必要はありません。
ただし、入手経路を聞かれることはあります。
どこで買ったのか、誰から譲ってもらったのか、付属品はあるのかなどを確認しておくと、査定時の説明がしやすくなるでしょう。
もし「ネットで安く買ったけれど、本物か分からない」という場合も、隠さず伝えてもらった方が確認しやすくなります。
偽物の疑いがある品物に対して、どのように伝えるかは店舗によって違います。
はっきり「お取り扱いできません」と伝えるお店もあれば、「当店では査定が難しいです」とやわらかく伝えるお店もあります。
ここで知っておきたいのは、質屋が必ずしも「これは偽物です」と断定して伝えるとは限らないことです。
お店側としても、真贋の判断は慎重に行う必要があります。
本物か偽物かを言い切ることは、店舗にとってもリスクがあるためです。

質屋で査定を受けたとき、「偽物です」とはっきり言われると思っている方もいるでしょう。
しかし実際には、品物によっては「当店ではお取り扱いできません」「当店では査定できません」という伝え方になることがあります。
では、なぜ質屋は偽物かどうかを断定しないことがあるのでしょうか。
本物か偽物かの判断は、とても慎重に行う必要があります。
もし本物の品物に対して「偽物です」と伝えてしまうと、お客様の財産価値や信用に関わる問題になる可能性があります。
反対に、偽物の可能性がある品物を本物として扱ってしまうと、お店側の責任問題になることも考えられます。
ブランド品や時計、貴金属は、細かな仕様、素材、刻印、製造時期、修理歴、付属品など、さまざまな点を確認します。
一部だけ正規品で、一部だけ別部品になっているようなケースもあります。
そのため、簡単に白黒を言い切れるものばかりではありません。
質屋の査定は、あくまでもお店が買取や質預かりをするための査定です。
ブランド公式が行う真贋判定や、専門機関が行う鑑定とは意味が違います。
分かりやすくすると、次のような違いがあります。
| 項目 | 質屋の査定 | 鑑定・真贋判定 |
|---|---|---|
| 目的 | 買取や質預かりができるか判断する | 本物かどうかを専門的に判断する |
| 結果 | 金額や取り扱い可否を伝える | 真贋に関する判断を示す |
| 注意点 | 店舗基準で査定できない場合がある | 証明書の有無や機関によって扱いが変わる |
もちろん、質屋では査定の経験や市場情報、品物の状態をもとに確認します。
しかし、「本物か偽物かを証明する書類を発行する」ような鑑定とは別のものです。
そのため、質屋で取り扱いできないと言われた場合でも、それだけで公式に偽物と確定したわけではありません。
この点は、落ち着いて考えておきましょう。
質屋では、店舗ごとの基準で取り扱いできる品物と、取り扱いが難しい品物を判断します。
たとえば、状態が悪い、付属品がない、相場が分かりにくい、真贋判断が難しいなどの理由で、査定できないこともあります。
偽物の疑いがある場合も、「偽物です」と断定するのではなく、「当店ではお取り扱いできません」と伝えることがあります。
これは、お客様を責めるためではありません。
店舗側が慎重に判断し、トラブルを避けるための対応です。
店頭では、品物を見たあとに「この部分が不自然です」と細かく断定して説明するよりも、取り扱いできるかどうかをお伝えする流れになることがあります。
そのため、査定できないと言われた場合でも、まずはその品物をどこで手に入れたのか、購入時の書類が残っているのかを確認してみましょう。
感情的に受け止めてしまうと不安が大きくなりますが、質屋側としてはお客様を責めるためではなく、品物を扱えるかどうかを慎重に見ていると考えてください。

偽物の可能性がある品物は、なぜ買取や質預かりが難しいのでしょうか。
ここは少し固い話になりますが、安心して利用するためにも確認しておきましょう。
ブランド品には、商標やデザインなどの権利が関係しています。
ブランド名やロゴを無断で使ったコピー品を販売したり、売る目的で持っていたりすると、法律上の問題になる可能性があります。
そのため、質屋や買取店は、偽物やコピー品の疑いがある品物を簡単に買い取ることはできません。
たとえお客様が知らずに持っていた品物でも、お店が買い取って再販売するとなれば、別の問題が出てきます。
「知らなかったから大丈夫」と考えず、不安がある場合は正直に伝えましょう。
買取は、お店が品物を買い取り、その後に販売することを前提にしています。
そのため、販売できない品物には金額を付けにくくなります。
ブランド品であれば、本物であること、状態が査定基準を満たしていること、再販売できることが大事です。
偽物の疑いがある品物は、再販売ができません。
結果として、買取金額を付けることが難しくなります。
質屋にどのような品物を預けられるのかを知りたい方は、質屋に預けられるものの記事も参考にしてください。
「買取ではなく質預かりなら、売るわけではないから大丈夫では」と思う方もいるかもしれません。
しかし、質預かりでも偽物の疑いがある品物は難しいと考えた方がよいでしょう。
質預かりは、品物を担保にお金を借りる仕組みです。
期限内に元金と質料を支払えば品物は戻りますが、支払いがない場合は質流れとなり、お店の商品になります。
そのため、質預かりであっても、将来的にお店が販売する可能性があります。
販売できない品物は担保として扱いにくいため、偽物の疑いがある品物は預かりが難しくなります。
質預かりの金額や買取との違いを知りたい方は、質預かりの相場と査定額の考え方も確認しておくと安心です。

質乃蔵でも、偽物の疑いがある品物については慎重に対応しています。
ここは、実際の店頭での考え方として知っておいていただきたい部分です。
質乃蔵では、偽物の疑いがある品物を持ち込まれた場合、やんわりとお断りしています。
そのときは、以下のようにお伝えします。
「当社では、こちらの商品は査定できません。」
お客様に対して、強い言い方をしたり、責めるような伝え方をしたりすることはありません。
本人も知らずに持っている場合がありますし、相続や譲渡で手元に来た品物もあります。
そのため、できるだけ不安をあおらないようにしています。
質乃蔵では、偽物の疑いがある品物について「偽物です」と断定してお伝えすることはありません。
本物か偽物かの判断は、万が一間違いがあった場合に法的な問題へ発展する可能性もあるためです。
そのため、当店の基準でお取り扱いが難しい場合は、「当社ではこちらの商品は査定できません」とお伝えしています。
これは、お客様を困らせるためではありません。
お客様とお店の両方を守るために、慎重な対応をしているということです。
質屋というと、まだ「怖そう」「怒られそう」というイメージを持つ方もいます。
だからこそ、質乃蔵では説明の仕方を大事にしています。
品物を見たうえで、お取り扱いが難しい場合は、その場で無理に話を広げず、できるだけ丁寧にお伝えします。
お客様が本物かどうか分からずに持ち込んだ場合でも、必要以上に不安になる必要はありません。
ただし、コピー品と分かっているものを売ろうとすることは避けましょう。

偽物と知らずに質屋へ持ち込むことは、誰にでも起こりえます。
とくに最近は、ネット購入やフリマアプリなど、さまざまな入手経路があります。
査定前に知っておくと安心なので、確認するポイントを見ていきましょう。
まず確認したいのは、どこで手に入れた品物なのかです。
正規店で購入したのか、中古店で購入したのか、ネットショップやフリマアプリで購入したのかによって、確認できる情報が変わります。
相続品や贈り物の場合は、自分では購入時の状況が分からないこともあるでしょう。
その場合は、分かる範囲で大丈夫です。
無理に話を作る必要はありません。
「どこで買ったか分からない」「家族から譲ってもらった」など、正直に伝える方が安心です。
ブランド品や時計の場合、箱、保証書、ギャランティカード、購入時のレシートなどがあると、査定時の参考になります。
ただし、付属品があるから必ず本物というわけではありません。
反対に、付属品がないから必ず偽物というわけでもありません。
査定では、品物そのものの状態や仕様も確認します。
付属品はあくまでも判断材料のひとつと考えておきましょう。
金やプラチナの真贋が不安な方は、本物の金やプラチナの見分け方も参考にしてください。
フリマアプリやネットショップで購入したブランド品は、入手経路が分かりにくいことがあります。
個人間取引では、販売者も本物だと思って出している場合もあれば、情報が不足している場合もあります。
価格が相場より極端に安いもの、付属品が不自然にそろいすぎているもの、説明文があいまいなものは注意が必要です。
購入前であれば、出品者の評価や購入証明、返品対応の有無を確認しておくとよいでしょう。
すでに購入して不安になっている場合は、無理に売ろうとせず、まずは入手経路を整理しておきましょう。
とくにブランド品は、写真だけでは分からない部分も多いです。
縫製、金具、刻印、素材感、におい、重さ、付属品の内容など、実物を見て初めて気づくこともあります。
ネット上の情報だけで「本物に違いない」と思い込まず、不安が残る場合は購入先に確認したり、返品対応の期限を見たりしておくとよいでしょう。
質屋や古物商では、取引時に本人確認や記録が必要になります。
これは、お客様を疑うためではありません。
盗品や不正品の流通を防ぎ、万が一のトラブルが起きた時に確認できるようにするためです。
質預かりの場合も、質に入れる方の住所、氏名、職業、年齢などを確認します。
初めて利用する方は少し身構えるかもしれませんが、質屋を利用するうえで必要な手続きだと考えておきましょう。
本人確認があることで、「家族や会社に連絡されるのでは」と心配される方もいます。
質預かりは、品物を担保にした仕組みです。通常、返済の催促でご家族や勤務先へ連絡するものではありません。
ただし、取引の記録や本人確認は法律に沿って行う必要があります。

偽物と知らずに持ち込んだ場合と、偽物と知っていて売ろうとする場合は、まったく意味が違います。
ここは誤解がないように確認しておきましょう。
コピー品や偽ブランド品と知っていながら、質屋や買取店へ売ろうとするのは避けましょう。
ブランド名やロゴを無断で使ったコピー品を売る行為は、法律上の問題になる可能性があります。
また、お店側から見ても、偽物や不正品の疑いがある品物は取り扱いできません。
「バレなければ大丈夫」と考えるのは危険です。
質屋や買取店では、査定の経験や市場情報をもとに品物を確認しています。
質屋では、偽物だけでなく、盗品や不正に入手された品物も取り扱いできません。
質屋や古物商は、本人確認や取引記録など、法律に沿った確認を行っています。
また、不正品の疑いがある場合には、警察への申告が関係することもあります。
そのため、品物の入手経路に不安がある場合は、隠さずに伝えましょう。
とくに高額なブランド時計、ブランドバッグ、貴金属などは、査定時に細かく確認されることがあります。
「本物かどうか分からない」と思っている場合は、最初にそのまま伝えていただいた方が話が早いです。
お店側も、その前提で確認できます。
ただし、質屋はブランド公式の鑑定機関ではありません。
「本物か偽物かを証明してほしい」という目的で来店されても、証明書を出せるわけではありません。
査定や買取の可否として、お店の基準で判断するものだと考えておきましょう。
検索結果を見ると、「質屋で買い取ってもらった後に偽物と言われた」「返金しないといけないのか」という相談もあります。
この部分は、状況によって判断が変わるため、簡単に言い切ることはできません。
ここでは、一般的な考え方として確認しておきましょう。
買取後に偽物の可能性が分かった場合、返金が必要かどうかは、契約内容や当時の説明、品物の状態、双方の認識などによって変わる可能性があります。
たとえば、売った本人が偽物と知っていたのか、知らなかったのか。
お店側がどのような査定をしたのか。
契約書や買取伝票にどのような記載があるのか。
こうした事情によって、対応は変わるでしょう。
そのため、この記事だけで「返金が必要です」「返金しなくてよいです」と断定することはできません。
返金や契約トラブルになっている場合は、弁護士や消費生活センターなど、専門家に相談することを検討しましょう。
とくに、相手方から強く返金を求められている場合や、警察・弁護士という言葉が出ている場合は、自分だけで判断しない方が安心です。
消費者トラブルとして困っている場合は、消費者ホットライン188を通じて、近くの消費生活センターや相談窓口につながる場合もあります。
法律的な判断が必要な時は、法テラスや弁護士への相談も検討しましょう。
品物の真贋に不安がある場合は、早めに購入店や買取店へ確認しましょう。
時間が経つほど、購入時の情報や取引記録を確認しにくくなることがあります。
ただし、感情的に強く言い合うと、話がこじれることもあります。
まずは、購入時のレシートや保証書、取引履歴などを整理し、落ち着いて相談しましょう。
最後に、偽物かどうか不安な品物を質屋へ持ち込む前に、知っておきたいことをまとめます。
不安なまま来店するより、事前に少し整理しておくと安心です。
質屋で行うのは、基本的に買取や質預かりのための査定です。
「この品物が本物か偽物かを証明してほしい」という鑑定とは違います。
査定では、お店の基準で買取できるか、質預かりできるか、金額を付けられるかを見ます。
そのため、取り扱いできないと言われても、公式に偽物と証明されたわけではありません。
この違いを知っておくと、査定結果を受け止めやすくなるでしょう。
来店前には、以下を確認しておくと安心です。
すべて分からなくても大丈夫です。
分かる範囲で整理しておくことで、査定時の説明がしやすくなります。
メモ程度でもよいので、来店前に分かることを書き出しておくと、店頭で慌てずに話しやすくなるでしょう。
不安な点も一緒に書いておくと安心です。
偽物かどうか不安な品物を持ち込む時は、説明が丁寧で相談しやすいお店を選びましょう。
強い言い方で不安をあおるお店よりも、なぜ取り扱いが難しいのか、どのような理由で査定できないのかを落ち着いて説明してくれるお店の方が安心です。
質乃蔵では、できるだけお客様の目の前で状態を確認しながら査定しています。
査定額だけでなく、なぜその判断になるのかを、できる範囲で説明することを心がけています。
また、高額な品物ほど、どこでどのように査定されるかも気になるところでしょう。
質乃蔵では、できるだけお客様の目の前で状態を確認するようにしています。
お店によって査定方法は違いますが、不安な品物ほど、説明を聞きながら確認できる方が安心しやすいと考えています。
もし査定結果に納得できない場合は、その場で無理に売る必要はありません。いったん持ち帰って、購入店や家族に確認するのも一つの方法です。
質屋で査定した品物に偽物の疑いがある場合、買取や質預かりは難しくなることがあります。
ただし、知らずに持ち込んだだけで、必要以上に怖がる必要はありません。
大事なのは、入手経路や付属品を確認し、分かる範囲で正直に伝えることです。
一方で、コピー品や偽ブランド品と知っていて売ろうとすることは避けましょう。
法律上の問題や取引トラブルに発展する可能性があります。
質乃蔵では、偽物の疑いがある品物について「偽物です」と断定して伝えることはありません。
当店の基準でお取り扱いが難しい場合は、「当社ではこちらの商品は査定できません」とやんわりお伝えしています。
本物かどうか不安な品物がある場合は、無理に売ろうとせず、まずは落ち着いて確認してみてください。
不安な時こそ、丁寧に説明してくれるお店へ相談することをおすすめします。