熊本の質屋 質乃蔵の児玉です。
天然ブラックダイヤモンド:最初は、あるジュエリーデザイナーが、黒の宝石としてブラックダイヤモンドを使ったそうです。
そのダイヤは以前から”ダークインクルージョン”と言われていた内包物を多く内包することによって黒色の印象をあたえたものでした。ただこの種の天然ブラックダイヤモンドの需要が多くありませんでしたが実際はナチュラルのものが少なく、以下の処理石がでてきました。
照射処理ブラックダイヤモンド:放射線処理することによりできた濃緑色のものが黒く見えるもの。強いペンライト等で透過光を見ると、青ないし緑色が見えるそうです。
高温加熱処理ブラックダイヤモンド: 高温加熱(HT)によりグラファイト化することにより黒色化したもの。チェックポイントは流通しているブラックダイヤモンドのほとんどが 高温加熱処理と考えてよいそうです。
オニキスやヘマタイトとの識別は透過光検査が有効です。また熱伝導プルーブ(ダイアモンドセレクター等)は処理石も同様にダイヤモンドの反応です。
この高温加熱処理のブラックダイヤモンドは顕微鏡などの拡大検査によって表層及びフラクチャー周辺部が特に黒くなっているそうです
(私の宝石の師匠 林 潤二 レポートより)