宝石鑑別なら両用紫外線鑑別ライトで簡単にできる!

2010年8月10日

熊本の質屋 質乃蔵 児玉です。

紫外線は肉眼で見ることはできません。しかし蛍光性をもつ物質に照射したとき蛍光を発します。その蛍光は、紫外線とは異なって肉眼で見ることができる光となります。

ある種の宝石は この紫外線の照射によって特別の蛍光色を発する為に 宝石鑑別に有効なことが多いのです。紫外線は100~380nm(ナノメーター)の波長と言われていて、この中の365 nmの波長を「長波紫外線」と呼び、253.6 nmの波長を「短波紫外線」と呼び、それらの紫外線に対する蛍光反応が宝石鑑別に利用されます。

蛍光管の光をある種の特殊なフィルターを透過させることによってこれらの波長は作られます。暗室を作らなくても容易に検査できるように、両用紫外線鑑別ライトが 作られました。

紫外線検査の利用法

ルビー:着色成分にクロム(Cr2O3)を含むために,長波紫外線に対して、強い赤色蛍光(鮮赤色蛍光)を示す。タイ産ルビーのような暗赤色の石は、含まれる鉄分によって蛍光が抑えられて 暗赤色蛍光を呈する。

また 合成ルビーはかなり鮮赤色蛍光が強く かつ、短波紫外線に対してやや表面が白く濁っているように感じる、と教わりました。ただしベルヌイ法の合成ルビーには有効であっても,新しいフラックス合成ルビーには難しいかもしれません。

最近の加熱処理された天然ルビーも鮮赤色蛍光が強いそうです。ご注意!合成ブルーサファイア:短波紫外線に表面が白濁気味の蛍光。いままでのベルヌイ法の合成では、かなり有効でした。

オーストラリア産オパール:ブラックとホワイトオパールは長波紫外線に対して、青白色蛍光と燐光という、特徴ある蛍光反応です。ピンクサファイア:ピンクトルマリンやピンクトパーズ、クンツァイトなどと異なりかなり強い赤色ないしピンク色の蛍光を発する。

ダイアモンドの蛍光性のチェック:ストロングブルーの蛍光を発する石の検査は長波を使用。合成エメラルド:ギルソン、チャザム、クレサンベール等のフラックス法合成は長波には、鮮赤色蛍光短波には同上弱の反応。

ただしロシア製などの新しい熱水法合成エメラルドは変化無しがある。